小児科/発達相談員室の紹介

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笑顔いっぱい、
いっしょに子育て
◆長野中央病院小児科 
 発達相談員の三宅明於さんにきく◆

長野中央病院小児科には、診察室の隣に「発達相談室」と書かれた小さな部屋があります。
にこやかに迎えてくれたのは、発達相談員の三宅明於さん。3歳と1歳の男の子のお母さんでもあります。
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つぶやきに耳をすませて
 子育てがむずかしい時代です。小児科を受診する子のなかには、体のケア以上に心のケアが必要な子がいます。同様に、不安やとまどいでいっぱいのお母さんがいます。発達相談員は、不登校や心の相談、障害のある子の発達全般の相談に応じますが、三宅さんは「私の仕事は、なによりも子どもやお母さんの話をゆっくりじっくり聞くことです」と言います。

 「混乱している子どもやお母さんといっしょに感情の整理をしてから、相談者を取り巻く環境を整備します。たとえば、赤ちゃんを抱えて悩んでいるお母さんには、園を開放したり子育て支援をする保育園を紹介します。学習障害の子には、学校や塾の先生と連絡を取り合って、勉強に集中できる教材づくりをアドバイスします」

 三宅さんは、専門性を磨くため大学院に通い、「こころの専門家」である臨床心理士の資格も取りました。北信地域の病院で小児専門は、三宅さんのほかには長野市民病院にいるだけです。
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▲三宅明於さん
自立へのサポーター
発達相談員には、相談者が自信を持って歩き出すのをサポートする役割があります。
5年間で見つけた自分
 A君は小学5年の時に不登校になりました。なかなか自分のことが話せないA君を、一緒に絵を描いたり遊んだりして待ちました。やがて、困っていることや「友達と一緒に遊びたい」という思いを聞くことができました。お母さんは、家族や近所に引け目を感じると、苦しい胸の内を語りました。

 中学生になり、月に1度の相談日に1人で来られるようになったA君は、考えたことやチャレンジしたことを話していきました。一時期引きこもり状態になった時も相談には通い続け、5年たったいま、音楽への夢に向けて活動中です。お母さんも仕事をはじめ、趣味も楽しめるようになりました。
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12月の小児科班会はクリスマスリースづくり。
お母さんたちが作品を作っている間、ボランティアさんが託児に大奮闘
専門家だから聞けない
 子どもに関わる仕事をしていたB子さんは、初めての赤ちゃんが生まれた時、「どうして泣きやんでくれないのかしら」「指しゃぶりは、ストレスの表われ?」「他の子より体は小さいし、オムツははずれないし、何か病気が隠れているの?」と、次から次へと心配に。けれど周りからは「専門家だからいいわね」と言われ、誰にも相談できずにいました。

 乳児健診をきっかけに発達相談員と関わり、不安になると電話で相談。やがて「育て方は間違っていないし、赤ちゃんは元気だから大丈夫」と思え、笑顔がこぼれるようになりました。
相談室からのメッセージ
 「家族の形は多様化していますが、母親が背負う責任や暗黙の重圧は変わりません。子育てや学校生活で不安なことがあったら、話すだけでも楽になるので気軽に訪ねてください」と三宅さん。

 長野中央病院小児科では、医師・看護師・相談員のほか、リハビリ職員、栄養士がチームをつくり、子ども達の健康と発達を応援しています。また、「子育てサロン」「ぜんそく教室」「小児科班会」も好評です。
 子どもは社会の宝物。子どもの笑い声が響く地域へ、医療生協の出番です!

(聞き手:井出智子/徳武愛子)
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【長野中央病院】
〒380-0814 長野市西鶴賀町1570
JR長野駅から徒歩約20分。
最寄りのバス停から約7分。

TEL:026-234-3211
FAX:026-234-1493
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