理念・基本方針
理念
私たちは、人が人として尊重される医療活動を通して、
地域の皆様の健康づくりを応援し、住みよいまちづくりに貢献します。
基本方針
長野中央病院は、皆様の権利・安全・満足を
第一に追求します。

- 近代的な施設と、技術向上にはげむ心優しい医療スタッフがそろい、ご家族だれもが気軽に利用・相談できる病院です。
- 入院時の差額ベッド料金は徴収いたしません。謝礼の類は一切いただきません。
- カルテ開示と確かな説明で情報の共有に努め、皆様の自己決定権やセカンドオピニオンを求める権利(*1)を尊重します。
長野中央病院は、
高度専門性を備えた総合的な医療機関です。

- 三大疾病(悪性新生物・心疾患・脳血管疾患)を中心に高度専門医療を行い、地域の1次・2次救急を担います。
- 糖尿病・呼吸器をはじめ、慢性疾患患者様の労働と生活の質の向上を応援します。
疾患別につくられている患者会活動を重視します。
労災・職業病の治療、終末期の緩和ケアなどにもとりくみます。 - 循環器医療で地域拠点の役割を果たします。
地域に根ざしたリハビリ医療を推進します。
子どもたちの発達と子育てをサポートします。
健診活動で皆様の健康管理を支えます。
長野中央病院は、
人々の協同でつくられたえず発展します。

- 病院の医療と経営の方針は、
患者様・医療生協組合員の要求と話し合いにより決定されます。 - 総合的な診断能力と専門的な技術をもつ医師団が、力を合わせて一貫した継続性のある医療を行い、最後まで患者様への責任を果たします。
- 医療スタッフの民主的な
チームワークで、
患者様が主人公の全人的医療(*2)をすすめます。
長野中央病院は、
地域のなかで生きる若き医療人をはぐくみます。

- 20年余の実績をもつ
長野県医民連の医師研修センターであり、
厚労省指定の医師臨床研修病院です。 - 卒後研修を通して、確かな技術をもち、
責任感と人間味あふれる医療スタッフを育てます。 - 医系学生に、明日の医療人として学び成長できる
地域医療の体験の場を提供します。
長野中央病院は、
県都の中心地から健康文化を発信します。

- 医療生協の地域保健活動、診療所、老人保健施設、在宅総合ステーションを結ぶネットワークの拠点です。
- 常に尊敬と感謝の念をもって、
地域の保健・医療・福祉・教育関係者の皆様との連携を重視します。 - くらしと医療制度の改善運動にとりくみ、
平和を守り、
安心して住み続けられる長野をめざします。
*1 セカンドオピニオン:治療内容、手術などの選択・決定に際して、
患者が主治医以外の医師に意見を求めること。
*2 全人的医療:患者の身体的な問題だけでなく、こころの問題や社会的な問題を含め総合的に解決していこうとする医療活動。
長野中央病院 患者の権利
はじめに
人間が人間として尊重され、いかなる差別を受けることなく、必要な医療を受けられることは、発達途上の小児や障害をもつ方々を含めすべての 私たち国民が持つ基本的権利です。
医療は、患者と医療従事者が互いに尊重しあい、信頼に基づく協同関係によって成りたつものです。患者には、療養の主体者としてここに掲げる権利があります。
当院では、これらの権利を患者が適切に行使できるよう、患者と医療従事者が協力してその実現に努力します。
1.受療権
経済的・家庭的・地域的な環境に 関わらず、 公平 で 公正に、 いつでも必要かつ十分な医療サービスを、人としてふさわしい方法で受ける権利があります。
2.知る権利
病名、病状(検査の結果を含む)、予後(病気の見込み)、診療計画、処置や治療方法(選択の理由、その内容、危険性)、薬の名前や作用・副作用、必要な費用などについて、十分に説明を受ける権利です。
また、診療録等全ての医療記録の開示を求める権利があります。
3.学習権
疾病に関して、その療養方法や予防等の医学的知識、医療制度、社会保障制度などを学習する権利です。
4. 意思表明権
自分の考えや思いを率直に表現・表明しそれを医療従事者に受け止めてもらう権利 です。
また必要な時に十分に医療が受けられるよう制度の改善を医療従事者とともに国や自治体に要求することができる権利です。
5.自己決定権
十分な説明を受けた後、医療従事者が提案する治療方法などを自分で決定する権利があります。
また、いつでも主治医以外の医師の意見(セカンドオピニオン)を聞く権利があります。決定については、いつでも変更することができます。
6.プライバシーに関する権利
診療の過程で得られた個人の秘密や医療に関する情報が守られ、本人の承諾なしに第三者に開示されない権利です。
2025年3月3日 長野中央病院
医療福祉生協のいのちの章典
はじめに
日本生活協同組合連合会医療部会は「医療生協の患者の権利章典」「医療生協の介護」を策定し、事業と運動の質を高めてきました。これらの活動を引きつぎ、2010年日本医療福祉生活協同組合連合会(医療福祉生協連)が発足しました。
医療福祉生協は、いのちとくらしを守り健康をはぐくむ事業と運動を大きく広げるため、これらの成果を踏まえ、医療福祉生協連の設立趣意書の内容を基本にして「医療福祉生協のいのちの章典」(いのちの章典)を策定します。
「いのちの章典」は、憲法をもとに人権が尊重される社会と社会保障の充実をめざす、
私たちの権利と責任を明らかにしたものです。
医療福祉生協とは
医療福祉生協は、地域のひとびとが、それぞれの健康と生活にかかわる問題を持ちよる消費生活協同組合法にもとづく自治的組織です。医療機関・介護事業所などを所有・運営し、ともに組合員として生協を担う住民と職員の協同によって、問題を解決するための事業と運動を行います。
医療福祉生協が大切にする価値と健康観
私たちは、近代市民社会の大原則であり、
日本国憲法の基本理念である主権在民の立場にたちます。
私たちは、憲法13条の幸福追求権や9条の平和主義、25条の生存権を実現するため、主権在民の健康分野の具体化である健康の自己主権を確立します。
私たちが大切にする健康観は
「昨日よりも今日が、さらに明日がより一層意欲的に生きられる。そうしたことを可能にするため、自分を変え、社会に働きかける。みんなが協力しあって楽しく明るく積極的に生きる」
というものです。
私たちは、この価値と健康観にもとづき、医療・介護・健康づくりの事業と運動をすすめ、地域まるごと健康づくりをめざします。
いのちとくらしを守り健康をはぐくむための権利と責任
ともに組合員として生協を担う私たち地域住民と職員には、
いのちとくらしを守り健康をはぐくむために、
以下の権利と責任があります。
自己決定に関する権利
私たちは、知る権利、学習権をもとに自己決定を行います。
自己情報コントロールに
関する権利
私たちは、個人情報が保護されると同時に、
本人の同意のもとに適切に利用することができるようにします。
安全・安心な医療・介護に
関する権利
私たちは、安全・安心を
最優先にし、そのための配慮やしくみづくりを行います。
アクセスに関する権利
私たちは、必要な時に十分な医療・介護のサービスを受けられるように社会保障制度を改善し、健康にくらすことのできるまちづくりを行います。
参加と協同
私たちは、主体的にいのちとくらしを守り健康をはぐくむ活動に参加し、
協同を強めてこれらの権利を発展させます。
2013年6月7日
日本医療福祉生活協同組合連合会
第3回通常総会にて確定