通常(造影剤を使わない)の検査は5~10分です。造影剤を使う検査だと20~30分です。
撮影の際の息止めは5~10秒前後です。撮影回数は検査によって異なります。 腹部の検査や造影検査では検査の4時間前より食事をとらないでいただいております。水分の制限はありません。常用薬は普段通り飲んでいただきます。
腹部の検査では検査の30分前よりおしっこをしないでいただきます。
検査部位にある金属製のものやカイロなど撮影の障害になるものは外していただきます。
除細動器を装着している方、妊娠または妊娠している可能性のある方、過去にヨード造影剤に対する過敏症(吐き気、かゆみなど)があった方は事前に職員にお申し付け下さい。
検査を始める前に検査内容に合わせて担当者が説明いたしますのでその指示に従ってください。検査中は検査用のベッドに横になり、撮影の合図とともにベッドが移動します。検査が終わるまでは動かないようにお願いします。息止めが必要な場合は装置より合図が流れますので、それに合わせて息止めを行って下さい。検査中はマイクを通して診療放射線技師と話ができます。検査部位にある金属製のものやカイロなど撮影の障害になるものは外していただきます。
除細動器を装着している方、妊娠または妊娠している可能性のある方、過去にヨード造影剤に対する過敏症(吐き気、かゆみなど)があった方は事前に職員にお申し付け下さい。
ヨード造影剤を使う検査ではその場で注射して準備いたします。
食事等、特に注意していただくことはありません。
ヨード造影剤はおしっことして排出されるので、検査後は水分(お茶、ジュース、水等)を多くとっていただきます。
CT検査では水溶性ヨード造影剤が用いられます。通常腕の静脈より投与され、血管を介して全身の臓器へと分布します。この分布により病気や各臓器の血流状態や血管の情報を得ることができます。造影剤を使用しなくても検査は実施できますが、病気の存在が分かりにくく正確な診断ができないことがあります。造影剤を使うことで血管の流れや病気、臓器の状態をわかりやすくすることができます。
一方、ヨード造影剤が投与されると体内はバランスを保とうとするはたらきが作用し、どなたにも熱感や疼痛が起こります。また、安全な薬ですが使用後にまれに副作用が生じることがあり、使用後すぐに発生する場合と、数時間から数日経ってから発生する場合があります。副作用の種類は、軽度なものは吐き気・かゆみ・発疹・動悸、重度なものは呼吸困難・血圧低下・意識障害などがあります。仮に副作用や合併症が生じた場合は、医師や看護師が直ちに適切な処置を行います。少しでも異常を感じた場合は遠慮なく担当者へお知らせください。また数日後に発生した場合でも適切な治療を行いますので当院にご連絡ください。
当院では2006年10月よりPHILIPS社製Brilliance64(64列/64スライス、左)が、2016年11月よりPHILIPS社製Ingenuity Elite(64列/128スライス、右)が稼働しています。

これらを駆使して頭部や胸腹部、また四肢や血管、更には冠動脈といった全身の検査に広く使用しております。
頭蓋内の状態がわかります。出血、梗塞、腫瘍などの状態がわかります。

肺の状態がよくわかります。心臓や大動脈の状態も分かります。

肝臓、胆嚢、膵臓、脾臓、腎臓、大腸などの状態がわかります。造影剤を使用することで、さらに詳しく病気の状態がわかります。


肩から手指までの上肢、股関節から足趾までの下肢、首から腰までの椎体と骨の状態がわかります。
輪切りの画像に加え、正面や横から見た画像、また3次元画像も作成することができます。これにより立体的に対象部位を捉えることができ、骨折・脱臼や関節面の様子を詳細に観察することができます。
手術計画や外傷診断に有効な検査です。

造影剤を使用することで血管の状態がよくわかります。頭部から大動脈、下肢の血管の状態がわかります。血管を立体的に観察することが可能となり、診断や手術に役立てることができます。

CTは体内の臓器や血管をあらゆる角度から見たり、立体化することが可能な装置です。
近年、CT装置の技術的進歩により、動いている心臓も撮影することが可能になりました。
心臓(冠動脈)CT検査でわかること
心臓に酸素や栄養を送る冠動脈と呼ばれる血管の状態や心臓の全体像がわかります。
この冠動脈が細くなり、心臓に十分な酸素が送れなくなることによっておこる狭心症や心筋梗塞などを早期発見することが可能です。
負担の少ない検査です
従来、冠動脈の状態を知るためには体内にカテーテルを挿入して、造影撮影をする方法しかありませんでした。しかし、当院で導入した64スライス(128スライス)CTを使用した検査では、造影剤を静脈から注入し、数秒の息止めをするだけで撮影は終了します。
従来のカテーテル検査に比べ体への負担を大幅に低減した検査が可能になりました。検査後は入院の必要はなくその日にご帰宅いただけます。

炭酸ガスをおしりから注入して大腸を膨らませ、仰向けとうつ伏せで2回撮影を行います。その後、撮影した画像をもとに3次元画像を作成して診断する検査です。前日から検査食や下剤を服用してもらいます。当日の検査は20分くらいで終わります。
