検査の豆知識 2019年

Q.自動で測れる血糖測定器 「リブレ」
 リブレとは、インスリン自己注射を行っている糖尿病患者さんが血糖値の自己管理を目的として使用する血糖測定器です。
 二の腕に500円玉位のセンサーを装着し、手のひらサイズの測定器を近づけるだけで血糖値が表示されます。リブレは間質液(細胞と細胞間の液体)の中の糖を測定しているため、実際の血糖値とは若干の差がありますが、血糖値を反映した値となっています。センサーに付いている針は非常に細く、装着時の痛みはほとんどありません。また、最長14日間使用でき防水加工のため、装着したまま入浴や水泳など普段通りの生活が可能です。
 センサーは自動的に15分ごと血糖値を測定しており、食事内容や量、運動などでどのように変動するのかいつでもすぐに確認できます。また、睡眠中の低血糖(夜間無自覚低血糖)も知ることができます。
 インスリン注射をしているのに、血糖コントロールがうまくいかない患者さんの生活改善にも役立ちます。
Q.2週間ホルター心電図検査
 2週間ホルター心電図検査は、携帯用の心電計を胸につけて、2週間継続して心電図の記録を行う検査です。
 検査方法は、左胸に直接心電図を記録するための電極シールと小型の機械本体を貼ります。機械を付けたまま帰宅し、2週間普段通りに生活します。検査中の入浴は、湯温40℃以下で10分以内であれば可能です。
 また、検査中に動悸などの自覚症状があった場合は、専用の行動記録票に記入してもらいます。この記録票は解析の際に、症状があった時の心電図を特に注意して観察するための重要な資料となります。
 この検査は、長期間にわたって脈の乱れの有無を調べる検査ですが、心房細動など不整脈の治療(アブレーション)を行った後の経過観察を目的として、現在行われています。
Q.ヒトメタニューモウイルスって?
 ヒトメタニューモウイルス(以下hMPV)は、気管支炎や肺炎などの呼吸器感染症をひきおこすウイルスの一種です。2001年に発見され、13年に検査ができるようになりました。流行のピークは3月から6月で、おもな症状は咳や熱、鼻水など普通の風邪症状と似ています。大人にも感染しますが、小児の間で流行することが多く、とくに乳幼児や高齢者では重症化することもあります。
 hMPVに感染しているかは検査キットを使って調べることができます。hMPVは鼻や喉の粘膜で増殖するため、細い綿棒で鼻の奥をこすります。それを試薬液に入れ、ウイルスを抽出した液体を反応板に数滴落とすと、10分程度で結果が出ます。
 hMPVは、咳やくしゃみで吐き出されたウイルスによって感染したり(飛沫感染) 、気がつかないうちにウイルスに触れてしまう(接触感染)ことで感染が拡がるため、保育園や幼稚園などでの集団感染に注意する必要があります。日頃から手洗いやうがい、マスクの着用など感染予防を徹底しましょう。
Q.自律神経機能検査とは?
 自律神経機能検査とは、おもに糖尿病の合併症である神経障害を調べる検査です。糖尿病で血糖値が高い状態が長く続くと、自律神経や感覚神経などが障害されてしまいます。自律神経は、内臓や血管などの働きを調節し、体温や血圧を一定に保つ役割をしています。この自律神経が障害されると、立ち上がったときに血圧が下がってふらついたり、低血糖症状を自覚できなくなってしまいます。
 検査方法はベッドに仰向けに寝て、 心電図を2分程度記録し、心臓が動く1拍ずつの間隔のばらつき具合をみます。本来心臓は拍動する間隔が微妙に変化していますが、自律神経が障害されていると、この間隔の変動が少なくなります。
 神経障害を軽症のうちに発見し、血糖コントロールや適切な治療を行うことで重症化を防ぐことが大切です。
Q.CRPの検査
 CRP(C反応性蛋白)とは、体内で炎症反応が起きている時に増加する血液中のたんぱく質のひとつで、採血することで測定ができます。
 CRPは健常者ではほとんど検出されませんが、細菌による感染症や膠原病(こうげんびょう)などの炎症性疾患、外傷や腫瘍などが原因で起こる細胞の破壊が存在すると値が上昇します。ただし、これら の炎症が起こってからCRPが上昇するまでには時間差があります。炎症発生後6時間程度から上がり始め、2~3日後に最高値を示し、治療によって炎症がおさまると値は下がります。
 CRPは数値により炎症の程度を推定でき、治療効果の判定にも用いますが、炎症が起こっている部位や臓器の特定はできません。その原因について調べるためには診察や他の血液検査、画像検査などを行い総合的に判断する必要があります。
【長野中央病院】
〒380-0814 長野市西鶴賀町1570
JR長野駅から徒歩約20分。
最寄りのバス停から約7分。

TEL:026-234-3211
FAX:026-234-1493
PAGETOP
Copyright(C) NAGANO CHUO HOSPITAL All Rights Reserved.