検査の豆知識 2021年

中耳炎を調べるチンパノメトリー検査
 耳は外耳、中耳、内耳の3つの部分に分けられます。中耳は外耳からの音を内耳に伝える役割をもち、鼓膜や耳小骨からできています。
 チンパノメトリー検査は、中耳の状態を調べる検査で、主に中耳炎の診断に用いられます。中耳炎とは中耳に水がたまり鼓膜が振動しにくくなる状態で、音が聞こえにくくなったり、耳がつまったような耳閉感などの症状があります。
 検査方法は、耳の穴にしっかりと耳栓をして、鼓膜に圧をかけて振動のしやすさなどを波形として記録しています。耳に水が溜まって鼓膜が動きにくくなると、正常と比較して波形の山が低くなります。検査中は「ブーン」と低い音が聞こえ、少し耳が押される感じがありますが、静かに音を聞いていてください。検査時間は数秒で、痛みはほとんどありません。 小さな子どもに多い中耳炎ですが、大人でも起こります。耳閉感や自分の声・音が響くなどの症状がある場合は、早めの受診をおすすめします。
新型コロナウイルス感染症
 コロナウイルスは風邪や肺炎などを起こすウイルスの一種で、人に感染するコロナウイルスはこれまで6種類が知られていました。
 今回、新たに見つかったコロナウイルスによる感染症を「新型コロナウイルス感染症(COVID─19=コービッド・ナインティーン)」と言い、世界中に感染が拡大しています。代表的な症状は、発熱や咳・喉の痛み・鼻水などの呼吸器症状などですが、嗅覚・味覚障害を訴える方が多いこともわかってきています。
 検査は、鼻の奥を綿棒で拭ったり痰や唾液を採取して、ウイルスの遺伝子の有無を調べるPCRやLAMP法といわれる遺伝子検査と、ウイルスのタンパク質を検査する抗原検査があり、その他に過去に感染したかを調べる抗体検査などがあります。
 COVID─19は、感染している人の咳やくしゃみなどで生じる飛沫に含まれるウイルスが、目・鼻・口に入ることで感染(飛沫感染)したり、ウイルスの付着した手で、目・鼻・口に触れることで感染(接触感染)します。日頃からマスクの着用や、手洗い・手指消毒、密になる場所をなるべく避けるなど、感染防止対策を心がけましょう。
レジオネラ肺炎の検査方法
 レジオネラは、河川や湿った土壌など自然環境に生息する細菌ですが、循環式浴槽水、温泉、空調設備の冷却水などに侵入し繁殖します。
 レジオネラを含む細かい霧やしぶきを吸入することで感染し肺炎を起こしますが、人から人への感染はありません。免疫力の低い高齢者、喫煙者、大酒家が罹患しや すく、病気の進行が早いため適切な治療がされなかった場合は重症化することもあります。
 潜伏期間は2~10日で、全身倦怠感・食欲不振などの初期症状や乾いた咳・高熱・胸痛などの肺炎症状がみられます。さらに温泉に行った等の行動歴があれば、レジオネラ感染を疑い、尿中のレジオネラ抗原を調べる検査が行われます。これは、尿を専用の試薬に滴下して調べる簡便な検査で、約15分で判定することができます。
 レジオネラ肺炎は他の細菌性肺炎と症状の区別がつきにくく、治療薬も異なるため、迅速に結果が出る尿の検査は早期診断、早期治療に役立ちます。
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