なるほど!シリーズ 2022年

食中毒と便培養検査

長野中央病院検査科
これから暖かい季節に入ると、細菌が増殖しやすい環境となり、食中毒が多く見らるようになります。
腹痛や下痢などの症状があり、食中毒が疑われる際に行う検査のひとつに便培養検査があります。
便培養は、栄養が入った寒天培地に便を塗り、その培地を細菌が増殖しやすい35℃に温めることで、菌の塊を(コロニー)を肉眼で観察できるようにする検査です。
便にはさまざまな種類の細菌が含まれていますが、培地の種類によってコロニーの色や形が異なることから、細菌の種類を判別できます。
たとえば、サルモネラ菌を調べる専用の培地には鉄分が含まれており、サルモネラ菌が産生する硫化水素と反応してコロニーが黒くなることから、他の細菌と鑑別することができます。
食中毒は細菌が付着した食材を食べることで感染が起こるため、食材を十分に加熱することや、保存の際は冷蔵庫に入れるなどの注意が必要です。


便培養検査で検出したサルモネラ菌
歩行(ウォーキング)のすすめ

長野中央病院・リハビリテーション科
今年の冬は、大雪やコロナ禍で外出の機会が極端に減ったのではないでしょうか。日常を取り戻すために「歩く」ことの効果と実践方法を紹介します。
■「歩く」ことの効果
次のようなさまざまな効果が得られます。
1:ストレスに強くなる:脳内セロトニン分泌量が増えてストレスや不安への耐性を調整する。
2:認知症の予防:3km/日以上歩くと、400m/日以下の群と比較して発症率が下がる。
3:血管の老化を防ぐ:食後の血糖値の乱高下を、軽い運動のウォーキングで軽減し、血管への負担を減らせる。
4:血液循環が改善し血圧が下がる:減塩に匹敵する効果が得られる。
5:アンチエイジング:骨に刺激が加わることで善玉ホルモンが分泌され、抗酸化作用や骨量を増やす、免疫力を高めるといった作用のあるホルモンがそれぞれ分泌される。
6:姿勢がよくなる:猫背が改善し肩こりや腰痛を軽減できる。
■歩き方の工夫
歩く時は、視線を遠くにして姿勢をよくする、左右均等に筋肉を使う、かかとの中心で接地して親指の付け根からつま先にかけて蹴り出す、肘を引いて普段よりも大きめに腕を振る(肩甲骨を動かす)というのが基本です。
痩せることが目的の場合は、普段より速い速度で歩き、軽く息が弾む、少し汗ばむ、心地よいといったレベルまで速度を上げます。そのためには、歩幅を大きくする、振り出す足に合わせて骨盤を前に出すといった工夫が必要です。
これまで脂肪燃焼には20分間以上歩く必要があるとされていましたが、最近では10分間の2セットでも効果があるという研究もあります。
最初は時間や歩数を気にせず、徐々にスピードアップし、気分の乗らない日は無理して歩かないといったことが長続きのコツです。

放射線検査、その前に

長野中央病院放射線科
放射線検査は、病気の診断や治療の成果を判定する時に欠かせないものです。正しい診断のために検査を受ける前の注意点をお話しします。
〔X線検査〕
 検査部位にプラスチックや金属があると画像に写り込んでしまうので、検査着への着替えをお願いしています。次のようなものは検査前に外してください。
・フックやワイヤーのあるブラジャー、金属やプラスチックのついたキャミソールやスリップ
・ボタンのついた衣類
・ネックレスなどのアクセサリー類
・湿布、エレキバン、使い捨てカイロなど
〔CT検査〕
検査部位にある金属製のものや使い捨てカイロなど、撮影の障害になるものは外していただきます。プラスチックは外さなくても大丈夫です。ただ、MR検査とは違い、検査部位でなければ金属類があっても検査可能です。
〔MR検査〕
 金属・チャック・ボタンのある洋服は、専用の検査着への着替えをお願いしています。また、携帯電話、時計、補聴器、キャッシュカードやクレジットカードは検査室へ持ち込むと故障の恐れがあります。
 検査時に担当技師がご案内します。わからないことがあればお気軽にお尋ねください。


使い捨てカイロ

下着のプラスチック
薬の使用期限

長野中央病院薬局
「今回処方された花粉症の薬が余ったから来年飲んでも大丈夫ですか?」「昨年もらった薬はいつまで使えますか?」「風邪で薬を処方されたけど、治ったから余った、今回の風邪の時にも使っていいですか?」などの質問はよく聞きます。薬が余ったらどうするか、使用してもよいのかお話しします。
◆薬は飲みきりが原則
 病院で処方する薬(処方箋によって調剤薬局で受け取る薬)は、現在の症状や病気の状態に合わせ、個人用に考えられています。「似たような症状だから飲んでも大丈夫」というわけにはいきません。できるだけ、その時に飲み切ってください。
 また、症状が治まったり薬が変更になって、薬が余ることがあります。新しい薬と間違って服用したり、子どもが誤って飲んでしまうと大変危険です。早めの処分をお勧めします。
◆市販薬は使用期限に注意
 市販されている薬の保存期間は6か月~3年。外箱に使用期限が記載されています。しかし、この使用期限は未開封のまま、一定範囲の温度で保管した場合に限られています。
 一度開封すると、薬が湿気や光の影響を受けやすくなり、変質してしまうことがあります。使用期限以内であっても、開封して半年が過ぎたら使用しないほうが良いでしょう。薬には湿気・温度・光に弱いものが多いので、保管には十分に気を付けましょう。
 迷ったとき、困ったときは、薬剤師に相談してください。


【長野中央病院】
〒380-0814 長野市西鶴賀町1570
JR長野駅から徒歩約20分。
最寄りのバス停から約7分。

TEL:026-234-3211
FAX:026-234-1493
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