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お薬Q&A

最近「ポリファーマシー」という言葉をよく耳にしますが、   どういうものですか?

お薬Q&A

最近「ポリファーマシー」という言葉を よく耳にしますが、どういうものですか?

多くの薬を服用していることで、副作用を起こしたり、自分で薬が管理できなくなるなどの問題が生じることです。

 ポリファーマシーは「Poly(多くの)」+「Pharmacy(調剤)」を組み合わせた造語です。たくさんの薬を飲み合わせることで起こる予測不能な副作用や、薬を飲み忘れたり、用法用量を間違えるといった問題がとりわけ高齢者の医療で深刻視されています。

 では、「何種類の薬を服用していたらポリファーマシーに該当するのか」という疑問が生じますが、厳密な定義は存在していません。しかし、薬の数が6種類を超えると発生頻度が大きく増加するというデータを日本老年医学会が発表しました。一方で、治療に適正な薬の数が6種類を超えることも当然ありますし、処方された薬の数が少なくても問題が発生することもあります。

 一番大事なのは処方された薬の数ではなく、その処方内容が適正かどうかという点です。自分が服用する薬は自分でよく理解することが大切です。一度自分の薬を見直してみましょう。

 回答の内容はあくまでも一般的なものですので、ご了承ください。